デカダンス ダンス

地獄詩人ヘルポエマーによる地獄詩のブログ。

気分

3月12日(月)、退職願を人事に提出した。そして、翌日である3月13日(火)より3泊4日で東京に滞在した。

 

 

3月13日(火)

昼行の高速バスにて、名古屋から新宿へ。新宿に到着するとすぐに、船橋駅へ向かい、レンタカーを借りて笠森霊園を目指した。目的はFishmans佐藤伸治の墓参りである。

 

私が佐藤伸治の墓参りをしたいと思った理由には、Orange収録の「気分」という曲が私の退職という決断を助長してくれたことがある。

勇気のカケラもみせずに

死ぬのは誰ですか

大きな声も出さずに

死ぬのは誰ですか

仰々しく説教じみた応援ソングとは違い、嘲るような歌いまわしに佐藤伸治の人となりを帯びた説得力が際立つ。安定志向の私にとって退職は大きな決断であったが、真面目につまらない生活を続ける方が馬鹿げていることに納得できたのはこの曲のお陰である。しかしながら、現状将来のことは考えてないので今後はどうなることやら・・・。

 

 

大きなロスをすることなく笠森霊園に着いた。笠森霊園は車通りの少ない閑静な立地であった。到着時には既に16時をまわっており、閉園の1時間を切っていた。事前に調べていた区画番号を元に佐藤伸治の墓へ向かった。

 

墓石には「ひこうき」の歌詞が刻まれている。


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霊園の遠い上空に飛行機が飛んでいたことが印象的であった。


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 墓の隣にはクーラーボックスのような箱が設置されており、中には写真や、墓参りをした方々の佐藤伸治に対するメッセージノートがあった。ノートを開くと、そこには私の訪問日と近い日付のメッセージもたくさん記入されていた。 亡くなって20年弱が経ってもなお、墓参りをするファンがいることに佐藤伸治の魅力の再確認が出来たように思う。また、私が小学2年生の時に佐藤伸治は亡くなっており、私がFishmansを聴き始めたは、随分と時間が経ってからであるが、亡くなってからもファンを獲得しており、佐藤伸治がいたころのFishmansが終わらないところに気分の歌詞の下記部分がリンクし、芸術の永遠性を感じた。

 

さんざん無理して手に入れたこの歌は

世界の果てが見えても

止まりはしないさ

 

閉館時刻が迫り霊園を離れるとまず、Fishmansの気分を聴いた。墓で泣いていたのが、泣き止んでいたのにまた復活してしまった。また、帰りの進路は北西の方角であったことと、良好な天気が起因し、夕陽に向かって車を走らせ続けることができた。車内BGMにしていたOrangeも合まって感極まり爆泣きしながら運転をしていた。しかし、私の心のレコードプレイヤーは途中からTHE ALFEEの「太陽は沈まない」に針を落とした。ショムニFINALやってたころは小学生だったなー。

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夜は友人と新宿の中華料理へ。東京一人暮らしノウハウについて色々聞いた。境遇に近いものがあり参考になった。あと、無表情で淡々と北京ダックの肉を削いでいる料理人の顔がクールだった。

 

 

食事を終えると解散し、高円寺にある小杉湯へ。サウナが無いため、交互浴を実践した。正直、最初は交互浴をなめていた部分があったが、想像をはるかに超えてきっちりと整えた。また、常連と思われる客がそろいもそろって交互浴をしていたのだが、小杉湯には浴場や、パンフレットでの交互浴の案内があったので、それが奏功して顧客の交互浴の実践に繋がっているのではないかと想像した。


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その後は、阿佐谷のrojiへ徒歩で向かった。1時閉店でありながらもかなりオーバーして飲ませてもらえたし、東京面白話をたくさん聞けた。東京はやはり素晴らしい。また、その時いらした、お客さんに何杯もおごっていただいた。その方には下ネタ中心にいろいろ伺ったが、五反田は基本イヤらしいエリアとのこと。あと、泉谷しげると、よくわからないレコードを購入した。

 

 

3月14日(火)

下北沢をブラブラした。昼飯はカレー屋のyoungへ行った。お洒落なだけではなく、激ウマかった。

 

夜は新橋の有薫酒蔵という、全国各地の高校よせがきノートがあることで有名な居酒屋で呑んだ。私の高校もあった。呑んでからは東京タワーまで歩いた。東京タワーはいつみてもかっこよくて泣けた。


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3月15日(木)

吉祥寺を友人と散策。この友人は名古屋出身ということもあり、この日の会話の7割は呂布カルマについてだった。昼飯は名古屋のコンビにでもカップラーメンが販売されている「ぶぶか」へ行った。食後には古本屋の百年へ。東京に住み始めたら百年は通いたい。

 

晩飯は品川で焼き肉に行った。宿は錦糸町楽天地スパへ。日本サウナ祭りで無料券をもらっていたので、深夜追加料金のみで宿泊し、ビールもいただけた。タダのビールが一番うまい。一時間毎にロウリュサービスがあるのはとても珍しい。受付や熱波師、レストランの店員の方の接客の丁寧さと、衛生面の徹底的なケアが素晴らしかった。

 

 

3月16日(金)

300円ということもあり、楽天地スパでトーストのセットを食べた。青春18きっぷで名古屋に帰った。