デカダンス ダンス

地獄詩人ヘルポエマーによる地獄詩のブログ。

君らしさ

堀未央奈 1st写真集「君らしさ」について。

 

私が写真集を購入したのは、中学生の頃に購入した大塚愛の「キミイロオモイ」以来だ。その時は、大塚愛が好きで好きで仕方がなかったが、一度読んだら見返すことはなかった。どれほど好きでも写真集なんてそういうものと思いつつ購入したが、この先入観は払拭されることとなる。堀未央奈はarのモデルをしているし、今回もar同じスタッフということで、ファッション性が高く、写真集も音楽や小説や映画と同様に作品であることを認識させられた。

 

 

本作品は、アメリカが舞台ということもあり、ハンバーガーを食べるカットから始まる。


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次頁のダイナーでもまた食ってるし、作品を通してみても無邪気さ、どことないボーイッシュ感が初期広末涼子的アイドル像を爆裂させている。楽しそうな堀未央奈を見てこちらまで楽しくなってまうと思いつつも、たまに挟んであるこちらを不安にさせるような表情。スピッツの君が思い出になる前にや、ceroのcontemporary tokyo cruseのような、終わりが見える儚さも写しだされている。

 

 

 マイベストカットランキング

6位

最後の花柄ワンピースのカット。

リンネルに載ってそうなすごくいい写真。私はリンネル系の服装がタイプだ。リンネルを一回も読んだこと無いので全く知らんけど。

 

5位

白キャップを被ってるカット。

キャップ女子がそもそも最高。

 

 

 4位

紺の水着でのアップカット。大人っぽい表情にぶち抜かれた。21歳になったばかりとは思えない。最近、いろいろなところで私は老け顔と言われるが、それとは違うぜ。

 

3位

 ファーを右肩にかけてるカット。

橋本環奈が天使すぎるアイドルと言われているが、アイドルに対して天使という表現をすることにしっくり来ない部分があったが(橋本環奈が目鼻立ちがハッキリしすぎてて苦手なのもあるけど)、この堀未央奈のカットは天使という表現がバチッとハマった。通常版の表紙も同じ衣装だが、これもまた天使だ。ファーが天使の羽を彷彿とさせているのかもしれない。羽で思いだしたのがASIAN KUNG-FU GENERATIONアフターダークのpv。高校生の時にみて、分かりやすいストーリー性があり面白いのだが、後藤正文の汚ねえ天使感がきちいと感じた。天使にもいろいろいる。それも個性。

https://youtu.be/uRluqu6yFe4

 

2位

泡のお風呂で悪戯っぽい表情でこちらをみているカット。この表情は珍しい気がしたのもあり2位にランクイン。このカットをみてcssのラブフォックスの表情を思い浮かべた。(奇抜では無いかわいい頃の)。https://youtu.be/7agPOt1XZz8

このcssのpvはぽっちゃりラブフォックスが世界を揺らして、みんなmake loveしてまうというPVだと解釈している。こういった面白味のあるpvであの悪戯っぽい表情を連発してほしい。あの表情で歌われたらもう堪らんですね。最後の方のウサギの衣装でもこの表情をしてほしかった。

 

 

 1位

キングオブマスターゴッドネスマイベストカットはセブンネット限定版表紙の水色の水着で、海でカップルがやってるイメージのあるあのベタな水をかけるカットだ。私は堀未央奈に対して全くエロスを求めていない、もっと言うならそんな目で見たくないのが本音だ。(性的に魅力ないと言っているのではない。)それにも関わらず水着のカットに完全にやられた。カメラについて知識が皆無であるが、スピッツのフェイクファーのジャケと同じ技法なのかと思う。写真の技法を除いても、フェイクファーのジャケットと同様の輝きを放っている。世の中の男性が堀未央奈の水着カットをみていることがとても不快なので、むしろフェイクファーを模した格好でのカットが見かった。

 

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 また、このカットはプールでの撮影ということもあり、2017年の失われた夏を取り戻した感覚があった。11月に発売した写真集なのにも関わらずここまで夏をもたらすとは、驚異でしかない。2017年夏の絶望は、この写真集での感動のために取っておいてたと言っては過言だろうか。