デカダンス ダンス

地獄詩人ヘルポエマーによる地獄詩のブログ。

サイケデリック・トランス

 いずれ自作曲を自己完結させてみたいという思惑があるので、ここ最近はDTMの勉強に入れ込んでいる。そこでシンセの使い方わかるようになるかなーと、EDMをつくるという試みに至った。今までEDMはまともに通ったことが無く、知識は皆無だった。そもそもハウスだの、トランスだの違いがわからなかったのだが、今回で少しわかり始めた気もする。それぞれの解釈が合っているかは別だが。

 

 EDMでは「キュイーーーーン」という上昇音が大切なようだが、無料版のソフトを使っているからか、あるいは自分の知識不足からか分からないが自分にはその音がちゃんと出せない。手探りで上昇音の真似事のようなことはしてみたがやはり少し違和感が残る。そこで上昇音が変でも何とかごまかせそうな気がしたのでサイケデリック・トランスというものに近づけた曲を作ろうと奮闘した。念のため語弊を生まないように補足しておくが、テキトーにごまかせるような音楽ジャンルと言いたいのではなくて、「ゥチらパリピ、まぢァガル~。ナイトプールでテンアゲ~」系のジャンルではないため上昇音に頼らなくても成立するEDMのジャンルだと都合よく捉えたのでサイケデリック・トランス選んだ次第である。

 

 曲を作る前にwikipwdiaでサイケデリックトランスについて調べたのだが、知らない単語があまりにも多くウンザリしたので、BPMが140前後という情報だけ仕入れた。youtubeで「サイケデリックトランス」と検索をかけ、あとは関連動画に身を任せて聴き漁ったところ有名どころかと思われるのだが、astrix、vini viciというのが見つかった。両者ともアイロニー的アニメーションが曲のベクトルと同じ方向を向いているようだ。

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 「サイケ」ときくと、ビートルズだったり、服装、CDのジャケ、ヒッピー文化、ファズなど連想するものは多くある。サイケに入り浸っている人以外であれば、これらの印象は映画のイージーライダーでほぼ全て感じ取ることができるだろう。この映画はトリップしているところの映像表現が特に素晴らしい。そしてデニスホッパーかっけえ。

 

 現行の「サイケ」に関するものは全て過去のリバイバルであったり、過去からの順当な発展過程をたどっている、もしくはリスペクトが見え隠れしているものだと思う。それに対して、この「サイケデリック・トランス」に関しては、文化面に関しては系譜があるのかもしれないが、サウンド面だけで捉えると大幅なアップデートがなされていて従来のサイケとは別物のように感じられた。まぁ、サウンド面以外でもPVでもモロに出てるか。

 

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 自分のあまりに少ないボキャブラリーの中なので心苦しいのだが、サイケデリック・トランスは今敏監督の『パーフェクトブルー』の劇中曲のvirtual mimaと、『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』の2面のハチが追いかけてくるステージのそれぞれの一部分と繋がった。なので、virtual mima要素はこのクソな自作曲に盛り込んである。ちなみに、サイケデリック・トランスの1曲あたりの相場は7分はありそうだけど疲れちまって断念したぜ。